皆さん果汁ジュースは飲まれたことがあると思います。
最近では果肉の濃度だけではなく、果肉入りやピューレ入りなど食感でも楽しめるジュースが増えてきましたよね。
でもよく商品を見てみると、実は果汁の濃度が低くかったりしませんか?
すごく甘い商品でも多くの砂糖を使用し、果汁なしの甘いジュースを作ることができるからです。せっかく健康的な果汁ジュースを飲んでいても多くの加糖がされていては意味がないですよね。
そんな果汁ジュースのパッケージの秘密を理解して、健康的で美味しい商品選びを覚えてみてください。
果汁飲料の種類について

果実飲料の原料となる果汁は果実の搾汁や裏ごしから皮や種を取り除いたもので、
種類は大きく2つに分けられます。
①ストレート果汁 : 濃縮や希釈をせず、搾汁をそのまま使用したもの
②濃縮還元果汁 : 果実の搾汁を濃縮した後に希釈したもの
果実飲料の表示を見ると品名の欄に「〇〇ジュース(ストレート)」、 「〇〇ジュース(濃縮還元)」又は「〇〇ジュース(濃縮還元・加糖)」などと 表記されているので、簡単に見分けることができます。
一般的にペットボトルなどで売られているものは濃縮還元が多いですね。
パッケージのイラストで果汁の割合がわかる

飲料に含まれている果汁の割合によって、製品パッケージに使用できるイラストや写真も変わります。
果実飲料公正取引協議会が定めた「果実飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則」では、
パッケージに果実のスライスや果実から果汁のしずくが落ちているなどのイラスト・写真を使用できるのは、
果実ジュースや果実・野菜ミックスジュースに限定しており、その他の果実飲料などに使用することは不当なものであると定めています。
果汁5% 未満の飲料では、果物のイラストを使用することは原則として不当な表示と定めており、図案化されたイラストのみ例外として使用が認められています。
ただし酒類・紅茶飲料など特定の飲料はこの規約の適用外です。

そもそも果汁100%でなければ「ジュース」じゃない?

日本農林規格(JAS)では、果汁率10~100%の果実飲料を対象として、果汁の使用割合に基づきいくつかの種類に分類しています。
一般的に、果汁が含まれている飲料は広く「ジュース」と呼ばれることもありますが、法律上は果汁の使用割合が100%でなければ 「ジュース」ではなく、果汁10%以上100%未満のものは「果汁入り飲料」として区別されています。
まとめ

果実飲料を毎日の食事や水分補給に取り入れると、フルーツ由来の栄養素を手軽に摂取できます。
ただし、種類によっては 加糖されているものや果汁の割合が 少ないものもあります。
製品パッケージのイラストや栄養 成分表示を確認して、自分やご家族の好みやライフスタイルにあった果実飲料を選んで、健康的に美味しく摂取しましょう。